TSO 【TCP Segmentation Offload】 TCPセグメンテーションオフロード / LSO / Large Send Offload / ラージセンドオフロード

概要

TSO(TCP Segmentation Offload)とは、コンピュータCPUに代わってTCP通信における送信データの分割処理をう機能や装置。サーバ向けのネットワークインターフェース(NIC)などに内蔵されていることがある。

イーサネットEthernet)などの通信規格では一度に送信できるデータの容量に制限があるため、TCPTransmission Control Protocol)で大きなサイズのパケットを送出する際には一定の大きさごとに分割(セグメンテーション)する必要がある。

この処理は通常はコンピュータCPUうが、NICなどに専用のICチップなどを搭載し、デバイスドライバを通じて処理を肩代わりさせるTSOが考案された。TCPセグメンテーション処理に特化したチップを使うため高速に処理でき、CPUは負荷が軽減された分だけ他の処理に注力することができる。

TSOはネットワーク通信に関する定型的な処理の一部を専用ハードウェアで肩代わりしてCPU負荷を軽減するNICオフロードの機能の一つで、他にも、TCPで大きなパケットを受信する際にデータの組み立て処理を肩代わりするLRO(Large Receive Offload)などがある。

(2019.3.10更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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