アウトオブバンド管理 【OOBM】 Out-Of-Band Management

概要

アウトオブバンド管理(OOBM)とは、機器やシステムなどの管理を、通常の使用に供するのとは別に設けた専用の装置や通信経路、ソフトウェアなどを通じてうこと。

例えば、コンピュータ内に管理用の専用ICチップを設け、そこに直結したネットワークインターフェースを通じて外部から管理者がアクセスし操作するシステムがある。本体の電源が落ちていても操作を受け付けることができ、OSの導入や入れ替えなども遠隔からうことができる。

管理用に特別な装置やシステム、伝送経路を用意する必要があるため高コストになるが、通常の方法では遠隔からえないような管理ができるようになることがある。通常使用の系統と管理用の系統が分離されるため、外部からの攻撃や内部不正などにも強い。

一方、通常の使用に供する系統(装置やソフトウェア、通信経路など)を用いて管理をうことを「インバンド管理」(in-band management)という。通常のデータ伝送に用いるインターフェース回線を通じて管理者がアクセスし、機器のOSに処理を依頼するといった手法である。

(2022.4.26更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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