片系
機器や回線などが故障や誤操作、災害などで停止した場合に備え、同じ性能や構成の系統をもう一つ用意して肩代わりできるようにすることを「二重化」(三系統以上も含む一般の場合は「多重化」あるいは「冗長化」)という。
負荷分散と信頼性向上を兼ねて普段から両系を同時に使用する「アクティブ/アクティブ構成」では、障害やメンテナンスのため片系を停止した「片系運用」はイレギュラーな状態で、速やかにもう片方を復旧して両系とも稼働させる必要がある。
一方、片系を停止状態で待機させ、普段はもう一方で運用を行う「アクティブ/スタンバイ構成」では、稼働系が停止すると待機系が自動的に肩代わりする仕組みとなっている。両者の通信が分断されて稼働系が誤って起動してしまうと「両系運用」あるいは「スプリットブレイン」と呼ばれる競合状態となってしまう。
(2021.12.23更新)