ブレードシャーシ 【blade chassis】 ブレードエンクロージャ / blade enclosure
概要
ブレードシャーシ(blade chassis)とは、細長い形状のブレードサーバと呼ばれる小型のコンピュータを収納・接続するための専用筐体のこと。内部にブレードの差込口が並んでおり、必要な数だけブレードを設置して使用する。ブレードサーバ(blade server)は一枚の電子基板にコンピュータとして必要な要素を実装し、必要な枚数を接続して構成するサーバ専用機で、薄く細長い形状を刃(blade)に見立てた名称である。
このブレード型のサーバ製品を格納する専用の筐体がブレードシャーシで、電源ユニットや冷却ファンなど各ブレードで共用する装置を内蔵しているため、ブレード側の構成を簡素化することができる。
ホットスワップ機能により、システム全体を稼動させたまま故障したブレードの切り離しや新しいブレードの装着ができる。LANやSANのスイッチ機能を内蔵している機種も多く、ブレードの接続に際して一切配線が不要となっていることが多い。
一般的なブレードシャーシはサーバラック(19インチラック)の3段分のスペースに設置する3Uサイズの製品が多く、20枚程度のブレードを差し込める。1Uサイズの筐体でも6枚程度のブレードを詰め込めるため、ラックマウント型サーバよりもさらに体積あたりの設置密度を高めることができる。一般的なラックは30~40U程度の空間があるため、ブレードシャーシを利用することで最大で250台程度のサーバを運用できる。
(2019.5.20更新)