XCC 【XClarity Controller】
概要
XCC(XClarity Controller)とは、中レノボ(Lenovo)社のサーバ製品の一部に搭載されている、遠隔からの監視や操作を受け付けるための特殊な半導体チップ。また、そのチップと同社の専用ソフトウェアなどを組み合わせて提供される遠隔管理機能。同社のIMM2(Integrated Management Module II)の後継製品である。IPMI(Intelligent Platform Management Interface)規格に基づいてコンピュータの遠隔監視、操作を行う機能で、同社のThinkSystemシリーズのサーバ製品で利用できる。サーバの内蔵ネットワークインターフェースやXCCチップ直結のシステム管理ポートから使用できる。
サーバ本体から独立して機能する組み込みコンピュータとなっているため、サーバ側が何らかのトラブルで応答しなくなっても外部から通信・操作することができる。IPアドレスもサーバ上で動作するシステムとは別に固有のもの割り当てて使用する。
ネットワークを通じて管理用端末からWebブラウザやSSHなどでアクセスすることができ、現在のコンピュータの状態を把握したり遠隔から操作することができる。電源のオン・オフや再起動(物理的にリセットスイッチを押す動作)、OSの導入なども行うことができる。
機能に応じて3つのグレードが用意されており、「スタンダード」では基本的な機能が、「アドバンスト」ではスタンダードの機能に加えてsyslogによるログ送信、リモートKVM機能などが、「エンタープライズ」ではアドバンストの機能に加えてブート時の画面キャプチャやISOファイルのマウント、電力制御機能などが利用できる。
(2021.12.22更新)