iRMC 【integrated Remote Management Controller】

概要

iRMC(integrated Remote Management Controller)とは、富士通のPRIMERGYシリーズのサーバ製品に搭載されている、遠隔からの監視や操作を受け付けるための特殊な半導体チップ。また、そのチップと同社の専用ソフトウェアなどを組み合わせて提供される遠隔管理機能。

IPMIIntelligent Platform Management Interface)規格に基づいてコンピュータの遠隔監視、操作をう機能で、サーバの内蔵ネットワークインターフェースやiRMCチップ直結の専用LANポートから使用できる。

サーバ本体から独立して機能する組み込みコンピュータとなっているため、サーバ側が何らかのトラブルで応答しなくなっても外部から通信・操作することができる。IPアドレスサーバ上で動作するシステムとは別に固有のもの割り当てて使用する。

ネットワークを通じて管理用端末からWebブラウザや専用の管理ソフトウェアを通じてアクセスし、現在のコンピュータの状態を一覧表示することができる。メニューからコンピュータの操作が可能で、電源のオン・オフや再起動(物理的にリセットスイッチを押す動作)などもうことができる。異常発生時にメールSNMPトラップで管理者に通知するよう指定することもできる。

有償のオプションとして、サーバ側の画面表示を丸ごと管理側端末に転送して遠隔操作する「ビデオリダイレクション」機能、管理用端末の光学ドライブサーバ側にマウントしてOSインストールなどをえる「バーチャルメディア」機能なども提供される。

(2021.2.18更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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