サーバファーム【server farm】

一か所に大量のサーバを集積した施設で、運用形態は大きく二種類に分かれる。一つは、多数のサーバがクラスタリングやロードバランシング(負荷分散)によって連携し、全体として一つの大規模な並列システムとして稼働するものである。
処理能力と可用性を高めるため、一部に障害が発生してもサービスを継続できるよう冗長化が施されることも多い。もう一つは、機能や目的、所有者が異なるサーバを同一施設に収容・運用するものであり、この場合は「データセンター」とほぼ同義に用いられる。
設置されるサーバは、タワー型のような単体設置型ではなく、高密度収容に適した専用筐体が主流である。専用ラックに収納する薄型の「ラックマウントサーバ」や、ラック内の一区画に細長い基板ユニットを並べて挿入する「ブレードサーバ」が使われる。電源装置やネットワークスイッチもラック対応製品で統一し、同じ筐体で一元管理する。
多数の機器が稼働するため、電力供給と冷却への対応が不可欠である。無停電電源装置(UPS)や非常用発電設備によって電源障害に備えるほか、精密空調や液冷システムで発熱を抑制する。物理的なセキュリティも厳重に管理され、生体認証や監視カメラによる入退室管理が一般的である。クラウドサービスや生成AIの普及に伴い大規模化が進んでおり、数万台から数十万台規模のサーバを収容する施設も運用されている。