DNSラウンドロビン 【round-robin DNS】

概要

DNSラウンドロビン(round-robin DNS)とは、ドメイン名IPアドレスを対応付けるDNSを利用して、一つのホスト名に複数のIPアドレスを対応付けてサーバなどの負荷分散う手法。

DNSサーバの設定で一つのドメイン名ホスト名まで含むFQDN)に対して複数のIPアドレスを同時に割り当て、短い時間ごとに(あるいは問い合わせごとに)順番に切り替えて返答する。これにより、そのドメイン名アクセスを試みる接続要求が各IPアドレスに均等に分散される。

負荷分散用の専門的な機器やソフトウェアなどを用意しなくても、DNSサーバ設定ファイルの変更のみで実現できる。インターネット上で到達可能であれば地理的に離れた機器間でも容易に負荷分散うことができる利点もある。

ただし、専用システムのように振り分け先の各機器の負荷を監視して最も適切なものを選択するといった細かい制御はできず、振り分け先のサーバ障害で停止していても検知できない。クライアントを前回のアクセスと同じサーバに案内するといった継続性・整合性を維持した運用も難しい。

(2024.1.10更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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