シェアードエブリシング【shared everything】

概要

シェアードエブリシングとは複数のノードで処理を分散するシステム構成において、すべてのノードデータベースストレージを共有する方式。データの一元管理により整合性を保ちやすい反面、共有資源がボトルネックや単一障害点になりやすい。
シェアードエブリシングのイメージ画像

複数のノードを同時に稼働させて負荷を分散するアクティブ/アクティブ構成の一形態であり、各ノードは独立してリクエストを処理する。参照・更新するデータは単一のストレージデータベースに集約されており、どのノードからも同一の装置・データにアクセスする。

すべてのノードが常に同じ装置の同じデータを参照するため、ノード間でのデータ同期が不要で、データの整合性を維持しやすい。あるノードで障害が発生しても、別のノードが同じデータをそのまま用いて処理を引き継ぐことができる。

一方、共有ストレージへのアクセスが集中することで、I/O帯域やロック競合が性能上の制約となる場合がある。ノード数を増やしても共有資源が処理の限界に達するとスループットが頭打ちになり、性能をノード数に比例して引き上げることが難しい。また、共有ストレージ単一障害点SPOF)でもあり、ここで障害が起きるとシステム全体が停止する。

対照的な構成として「シェアードナッシング」(shared nothing)がある。各ノードが専用のストレージデータベースを持ち、ノード間で共有する要素を持たない方式である。共有資源がないためノード追加によるスケールアウトを行いやすく、性能を直線的に向上させることができる。一方、データも各ノードに分散するため、障害時に別ノードが処理を肩代わりするにはノード間のデータ同期や再配置の仕組みが必要となる。

(2026.6.24更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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