シェアードエブリシング 【shared everything】
概要
シェアードエブリシング(shared everything)とは、複数のコンピュータで処理を分散して実行する分散システムの構成法の一つで、データベースやストレージは単一のシステムを共有する方式のこと。複数の処理系統(ノードという)を同時に稼働させて負荷を分散するアクティブ/アクティブ構成のシステムの分類の一つで、各ノードは独立に処理を行うことができるが、利用するデータは単一のシステムに保管し、全体で共有する。
データが共有されているため、あるノードで障害が発生しても他のノードが同じデータで処理を引き継ぐことができる。反面、データアクセス部分がボトルネックとなりノード数に対して性能が引き上げにくいほか、ここがSPOF(単一障害点)ともなるため停止するとシステム全体も停止してしまう。
一方、ノードごとにストレージやデータベースを配備してそれぞれデータを持たせ、ノード間で共有する要素が何もないようにする構成法を「シェアードナッシング」(shared nothing)という。性能は引き上げやすいが、データも分散配置されるため他のノードによる肩代わりも難しくなる。
(2022.11.24更新)