シャーシ【chassis】

概要

シャーシとは、胴体、筐体、外枠、車台などの意味を持つ、フランス語あるいは英語(仏語由来の外来語)の単語。コンピュータや電子機器では、部品を組み付けて固定する土台となる外装、筐体、骨組み部分のことで、「エンクロージャ」(enclosure)とも呼ばれる。
シャーシのイメージ画像

機器の外装部品のことは一般に「ケース」「筐体」などと呼ぶことが多いが、あえてシャーシと呼ぶ場合は、内外を隔てる壁となる板状の部材が無く棚や骨組みのような形状になっている場合や、筐体が独立していて中身を複数・多数収納できるような構成になっているような場合が多い。

シャーシの主要な役割は、搭載する電子基板電源ユニット、ドライブなどの各種部品を所定の位置に正確に固定し、外部の衝撃や振動から保護することにある。また、機器内部で発生する熱を外部に放散させるための放熱経路を確保し、電磁ノイズを遮蔽(シールド)する役割も担う。

サーバラックのように複数の装置を収容できる独立した構造体を指す場合もあり、内部に独立した複数のラックマウントサーバブレードなどを収納することができる。単体のコンピュータとは異なり、基板やドライブなどのデータ処理機能を実装したモジュールと、電源や冷却機構などの共通機能を提供するモジュールを別々に設置して接続できるようになっていることが多い。

(2025.11.26更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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