ラッキング 【racking】

概要

ラッキング(racking)とは、薄型のコンピュータ通信機器などを、専用の棚型の什器(ラック)に設置し、使用可能にすること。取り外す作業は「アンラッキング」(unracking)という。

データセンターなどコンピュータを集中的に設置・運用する施設では、規格でサイズや形状の決まっているコンピュータラック(42Uラック)と呼ばれる棚を通路に並べて設置し、その中にコンピュータや関連機器を収納する。

ラックに収納するタイプの機器(ラックマウント型)は単体で設置する機器とは異なり、筐体の形状やサイズがラックに合わせて作られており、ラック内を上下に仕切った各段にちょうど収まるようになっている。

ラッキングはそのようなラックマウント型サーバなどをラックに備え付けて固定していく作業を意味する。文脈により、電源ネットワークの配線(ケーブリング)、ソフトウェアの導入・設定などを含める場合もある。

機器からの排熱を阻害しない空気の流れ、ケーブルの取り回しなどを考慮して設置計画を立ててからラッキングをうのが望ましいとされる。単に取り付け作業をうだけでなく、専門的な見地から設置計画を立てる工程もラッキングに含める場合がある。

(2019.3.27更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる