公開サーバ 【public server】

概要

公開サーバ(public server)とは、インターネットを通じて外部からアクセス可能になっているサーバ。一般的な組織ではWebサーバやDNSサーバメールサーバなどを公開サーバとして運用することが多い。

外部に情報や機能を提供するコンピュータをサーバ、サーバの機能を利用するコンピュータをクライアントというが、ある組織などが運用しているサーバのうち、グローバルIPアドレスが割り当てられ、インターネットを経由して外部から接続可能なものを公開サーバ、内部ネットワークからのみ利用可能なものを非公開サーバという。

組織として外部に情報やサービスなどを提供するためのサーバや、DNSサーバメールサーバのようなインターネットへの接続性を確保するために必要なサーバが公開で運用される。サイバー攻撃の標的とされやすいため厳重なセキュリティ対策を施し、不要な機能や通信の窓口は閉鎖しておく必要がある。

従業員が利用する業務システムのサーバなど、内部でのみ利用するサーバは非公開サーバとして運用することが多い。リモートワークやモバイル環境などで従業員が外部からアクセスしたい場合には、公開サーバとするのではなく、VPNなどの安全な接続・通信手段を確保するか、ジャンプサーバのような安全な公開窓口を経由させる構成とすることが多い。

(2023.10.29更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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