CC 【Carbon Copy】 カーボンコピー / CCフィールド

概要

CC(Carbon Copy)とは、電子メールの宛先を表す設定情報の一つで、複製を送信するメールアドレスを指定することができるもの。本来の宛先以外に一つまたは複数のメールアドレスを指定することができる。

通常、主な宛先を指定するのは「To」(「~へ」の意味)と呼ばれる項目だが、「Cc」という項目にアドレスを記載すると、メールサーバ側で同じ内容を複製してそちらへも届けてくれる。CCに指定されたアドレスは受信者全員が見ることができる。

“carbon copy” とは帳票の作成などで利用される「カーボン複写」のことで、台紙にカーボン紙を重ねて上から硬い筆記具で書き込むと、台紙側に同じ内容が転写される仕組みのことを指す。同じメールが自動的に複製されて配信される様子をこれに例えている。

一方、同じように複製を送信するアドレス指定には「BCC」(Blind Carbon Copy)もあり、こちらはアドレスが他の受信者には分からないように配送途中で削除される。互いに知らない相手に同じ告知内容を一斉送信したい場合などに用いるが、CCとBCCを取り違えて他の受信者のアドレスを知らせてしまう事故があとを絶たない。

(2020.3.18更新)

試験出題履歴

ITパスポート試験 : 令6 問96 令3 問59 令2秋 問92 令1秋 問79 平29秋 問12 平29秋 問79 平29春 問71 平27秋 問78 平22秋 問1

主なメールヘッダの項目

項目意味
From差出人(複数可)
Sender実際の送信者(複数不可)
To宛先
Cc追加の宛先(受信側に表示される)
Bcc追加の宛先(受信側には表示されない)
Reply-To返信先
Subject件名
Date送信日時
Return-Pathエラー時の返却先
Errors-Toエラーメッセージなどの送信先
Delivered-To転送先
Precedence送信・配信優先度
Received中継・転送サーバ
Message-Id一通毎に固有の識別情報
In-Reply-To返信元メールのID
References過去の返信履歴
MIME-Version対応しているMIMEのバージョン
Content-Type本文のデータ形式や文字コード
Content-Length本文のデータ量(バイト単位)
Content-Transfer-Encoding本文の符号化方式
X-Mailer送信メールソフト
X-UIDL受信サーバが付けた一通毎の識別情報
X-Priorityメールの重要度(5段階)
* 「X-」で始まるものは非標準