Hotmail
概要
Hotmailとは、米マイクロソフト(Microsoft)社が提供していた電子メールサービス。誰でも無料でメールアドレスを取得・利用でき、メールソフトを使わなくてもWebブラウザで専用のWebサイトにアクセスしてメールの閲覧・送受信ができる「Webメール」型サービスの先駆けとして人気を博した。登録・利用は無料のフリーメールだが、有料の高機能版に変更することもでき、受信メールの容量制限の緩和や、操作画面からの広告表示の排除、受信メールのウイルススキャン、複数アカウント登録などの追加機能が利用できた。
利用者に提供されるメールアドレスは「アカウント名@hotmail.com」で、日本では「@hotmail.co.jp」も利用できた。メールソフトからの接続機能(通常のメールサーバとしての利用)は当初有料版でのみ提供されたが、後に無料版でも利用できるようにになった。
歴史
1996年に同名の独立系企業(米ホットメール社)が開始した。Webサイト上でメールを送受信することから、Webページを記述するための言語である「「HTML」と「Mail」をかけ合わせた「HoTMaiL」という表記だった。
当時はインターネット普及の初期で、フリーメールサービスの草分けとして1年あまりで数百万人の加入者を獲得した。同社は1997年にMicrosoft社に買収され、同社のWebポータルおよびインターネット接続サービス(ISP)「MSN」の一部(MSN Hotmail)となった。以降は「@msn.com」アドレスも登録可能になった。
2007年にWindows Live事業に移管され「Windows Live Hotmail」と改称されたが、2013年に新たに立ち上げられた「Outlook.com」サービスに統合され、「Hotmail」の名称の使用は終了した。ただし、HotmailからOutlook.comへ移行した利用者は引き続きHotmailのメールアドレスを利用することができる。
(2023.2.20更新)