読み方 : アイス

ICE【In-Circuit Emulator】インサーキットエミュレータ

概要

ICEとは、マイクロプロセッサCPU/MPU)などを中心とする電子基板や組み込みシステムなどを開発する際に用いられる試験装置の一種。“In-Circuit Emulator” の名称は米インテル(Intel)社の登録商標。
ICEのイメージ画像

CPUの機能を代替(エミュレーション)する装置で、開発中の基板CPUの代わりに装着してプログラム動作検証ができる。実物のCPUではできない検査用の様々な動作に対応しており、プログラムの動作の解析、不具合や欠陥が生じている箇所の特定などに用いられる。

基本的な機能はソフトウェア開発に用いるデバッガdebugger)に類似している。プログラム実行中のレジスタメインメモリRAM)の内容の表示や任意の箇所の書き換え、プログラム中の任意の箇所で停止するブレークポイント機能、プログラムを一命令ごとに一時停止しながら実行するステップ実行プログラムのどの箇所をどの順番で実行したか追跡するトレース機能などである。

(2018.10.5更新)

他の用語辞典による「ICE」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。