サーミスタ 【thermistor】
概要
サーミスタ(thermistor)とは、電気回路の抵抗器の一種で、温度変化に敏感に反応して抵抗値が大きく変化するもの。温度センサーなどに用いられる。“thermistor” は造語で、“thermally sensitive resistor” (熱敏感抵抗器)の略。温度と抵抗変化の関係によりいくつかの種類に分類される。温度センサーなどで最も一般的に用いられるのは「NTCサーミスタ」(Negative Temperature Coefficient)で、温度の上昇に応じて緩やかに抵抗が減少する(温度が下降すると抵抗が増大する)。抵抗値を測定することで周囲の温度を知ることができる。
一方、閾値となる一定の温度を超えると急激に抵抗が増大するものを「PTCサーミスタ」(Positive Temperature Coefficient)という。装置や回路の過熱を防止する保護回路などとして用いられる。逆に、閾値を超えると急激に抵抗が減少するものを「CTRサーミスタ」(Critical Temperature Resistor)という。
(2021.5.9更新)