バックプレーン 【backplane】

概要

バックプレーン(backplane)とは、電子機器内部の回路基板の一種で、基板などを挿入する複数のコネクタ間の通信や電源供給を行うためのもの。その機器の中心となる基板

拡張カードやオプション部品、ケーブルなどを接続するコネクタ類が所定の位置に実装され、それらを相互に結ぶ接続回路(バス)や電力を供給する配線などが埋め込まれている。

コンピュータのマザーボードメインボード)も同じような機能を持つが、ボード側にCPUなどの処理・制御機能が存在せず、別途コネクタにCPUボードやシングルボードコンピュータなどを挿入して追加する形を取る点が異なる。

産業機器などでよく用いられるのは業界団体のPICMG(PCI Industrial Computer Manufacturers Group)のバックプレーン規格で、パソコン向けのバス規格としても広く普及したISAバスPCIバスを用いる仕様がいくつか策定されている。

(2020.1.22更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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