I2C 【Inter-Integrated Circuit】

概要

I2C(Inter-Integrated Circuit)とは、蘭フィリップス(Philips)社が開発した(現在はNXPセミコンダクターズ社へ移管)、電子機器向けのシリアルバス規格の一つ。正確な表記は「2」が上付き文字の「I2C」である。

主に一枚の電子基板上や一台の機器内部の電子回路やICチップなどを相互接続する内部バスとして用いられ、組み込み機器の制御用通信回路として人気が高い。

複数の通信主体が同じ信号線を共有するバス型の接続方式で、2本の信号線をクロック信号データ信号に用いるシリアル伝送方式を採用している。装置の識別には7ビットアドレスが用いられ、同じバスに最大112台が接続できる。

通信速度は10kbpsキロビット毎秒)の低速モード100kbpsの標準モード400kbpsのファストモードがよく選択されるが、新しい規格では3.4Mbpsの高速モード、5Mbpsのウルトラファストモード(UFm)なども用意されている。

1992年に最初の仕様が発表され、当初は同社の特許技術だったが、2004年に特許切れとなり現在は誰でも自由に使用することができる。

(2019.7.3更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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