リファレンスデザイン 【reference design】 参照設計 / レファレンスデザイン

概要

リファレンスデザイン(reference design)とは、半導体メーカーなどの部品や素材を製造するメーカーが応用製品メーカーに提供する、部材を組み込んだ完成品の実装例。メーカーによってはそのまま量産すれば製品ができあがるというレベルにまで作りこまれた設計図などを提供する場合もある。

半導体チップを搭載した電子機器などを一から設計するには高度な技術力や長い開発期間、多くの技術者が必要となるが、リファレンスデザインを参照しながら設計することで、自社製品に独自の部分だけに開発資源を集中させることができ、少ない人員で迅速に開発を進めることができる。

リファレンスデザインをそのまま使用した製品は安定した性能が期待できる一方、どのメーカーの製品を使用しても性能に大きな差が出なくなるため、メーカー間の差別化は図りにくい。開発費を抑え、営業力や生産コスト削減などに自信のある完成品メーカーが利用する場合が多い。

(2022.7.23更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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