コンパクトPCI 【Compact PCI】 CPCI
概要
コンパクトPCI(Compact PCI)とは、PCIバスを元に開発された産業用コンピュータ基板の標準規格の一つ。業界団体PICMG(PCI Industrial Computers Manufacturers Group)によって標準化された。PCIバスはパソコンなどの小型コンピュータで主に主基板(マザーボード)と拡張カードを接続・通信するためのコネクタやカードの仕様、電気信号の形式などを定めた規格で、パソコン向けでは後継のPCI Expressに移行している。
コンパクトPCIはPCIから派生した規格で、産業用のシングルボードコンピュータなどをバックプレーンに接続し、3Uサイズあるいは6Uサイズの筐体に収める仕様を規定している。標準ではピンを2mm間隔で規則正しく並べた110ピンのJ1コネクタを用い、オプションでもう110ピンのJ2コネクタを追加することができる。
信号形式は標準で32ビットPCIを用いるが、J2コネクタと合わせて64ビットPCIとして利用したり、Ethernet信号を流してネットワークスイッチを構成することもできる。後継規格としてPCI Expressに対応した「Compact PCI Express」も策定されている。
(2022.3.8更新)