SerDes 【シリアライザ/デシリアライザ】 Serializer/Deserializer

概要

SerDes(シリアライザ/デシリアライザ)とは、通信を制御する電子回路の一種で、パラレル通信からシリアル通信への変換回路(シリアライザ)とその逆(デシリアライザ)の両方の機能を持ったもの。機器内の電子基板間の通信などで用いられる。

電子基板の内部のバスなどでは、複数の信号線を同期して一度に多数の信号を同時に伝送するパラレル伝送方式がよく用いられるが、基板と外部の装置のケーブル接続などでは、1本の信号線で順番に信号を送受信するシリアル伝送方式がよく用いられる。

電子基板間で信号をやり取りする場合など、双方とも内部的にはパラレル方式を用いているが、装置間ではシリアル伝送いたい場合にSerDesが用いられる。信号の送信時にはシリアライザ回路によりパラレルシリアル変換(パラシリ変換)をってシリアル信号をケーブルに送信し、受信時には逆にシリアルパラレル変換(シリパラ変換)をってパラレル信号をバスなどに送信する。

伝送経路をシリアル化することにより、ノイズなど外部からの干渉を受けにくくすることができ、長い距離を安定的に伝送することができる。何本も信号線を束ねた平たいパラレルケーブルやピン数の多いパラレル端子も不要になるため、基板やケーブルを小型化・軽量化することができ、ケーブルの取り回しが容易になり設計の自由度が増す。

(2022.1.31更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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