OpenType 【OTF】
概要
OpenType(OTF)とは、フォントファイルの標準形式の一つで、TrueTypeフォントとPostScript Type 2フォント(CFF形式)を統合したもの。米マイクロソフト(Microsoft)社、米アドビ(Adobe)社が共同で開発した。一つのフォントファイルを複数の異なる機種やOSで利用できるマルチプラットフォームであり、WindowsやmacOSで同じフォントを導入(インストール)して同じように表示・印刷することができる。内部の実際のフォントデータはTrueType形式かPostScript形式のいずれかになっており、前者の標準のファイル拡張子は「.ttf」あるいは「.ttc」、後者は「.otf」となっている。
65,536個までの字形(グリフ)を収録でき、文字の指定にはAdobe社のCID(Character ID)を使用できる。Unicodeに対応しており、異体字セレクタによる字形の指定なども利用できる。
合字や字形に応じた文字詰め(プロポーショナルメトリクス、ペアカーニング)などの文字組み機能に対応している。バリアブルフォント(Variable Font)と呼ばれる仕様により、従来は別のファイルとして提供されてきた同じフォントの太さ(ウェイト)違いやスタイル違い(イタリック体など)を一つのファイルにまとめることができる。
(2018.11.16更新)
関連用語
関連リンク (外部サイト)
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 特許庁産業財産権制度問題調査研究報告書 知的財産研究所「タイプフェイスの保護のあり方に関する調査研究報告書」(PDFファイル)にて引用 (2008年3月)