アクセスポイント 【AP】 Access Point

概要

アクセスポイント(AP)とは、通信ネットワークの末端でコンピュータなどからの接続要求を受け付け、ネットワークへの通信を仲介する施設や機器のこと。現代では無線LANの中継機器を指すことが多い。

無線LANアクセスポイント

無線LANWi-Fi)を構成する機器の一種で、ネットワーク内の機器間の通信を中継したり、有線ネットワークや有線通信の機器へ接続するための装置を無線LANアクセスポイント無線アクセスポイント/Wi-Fiアクセスポイント)という。現代では単にアクセスポイントといった場合はこれを指すことが多い。

Wi-Fiの通常の通信モードでは、ネットワーク内の各機器はアクセスポイントと一対一で通信し、他の機器への通信はアクセスポイントが中継・転送する形で行われる。また、アクセスポイントにはイーサネット(Ethernet)や光ファイバーなどの通信ケーブルの接続口があり、これを通じて他のネットワークやインターネットなどに通信を中継することができる。

通信サービスのアクセスポイント

通信サービス事業者などが運用する施設や設備で、契約者が公衆回線などを通じて事業者のネットワークへ接続するための中継拠点のことをアクセスポイントという。00年代前半頃まではアクセスポイントといえばこれを指していた。

特に、インターネットサービスプロバイダ(ISP)やパソコン通信ネットワークに電話回線やISDN回線を通じてダイヤルアップ接続を行なう際、ダイヤル先の通信拠点のことをこのように呼んだ。

アクセスポイントにはパソコン通信のホストコンピュータやインターネットと常時接続された回線が用意されており、利用者からの接続を受け付けて通信サービスを提供する窓口となっていた。常時接続が一般的になった今日では利用者が機器に最寄りのアクセスポイントの設定などをする必要がなくなり、意識されることもなくなった。

(2020.5.8更新)

他の用語辞典による「アクセスポイント」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「アクセスポイント」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
令1秋 問77】 無線LANに関する記述のうち、適切なものはどれか。

▼ 基本情報技術者試験
令4修12 問34】 2.4GHz帯の無線LANのアクセスポイントを,広いオフィスや店舗などをカバーできるように分散して複数設置したい。2.4GHz帯の無線LANの特性を考慮した運用をするために,各アクセスポイントが使用する周波数チャネル番号の割当て方として適切なものはどれか。
平26修7 問44】 毎回参加者が変わる100名程度の公開セミナにおいて,参加者が持参する端末に対して無線LAN接続環境を提供する。参加者の端末以外からのアクセスポイントへの接続を防止するために効果があるセキュリティ対策はどれか。