TWT 【Target Wake Time】
概要
TWT(Target Wake Time)とは、無線LAN(Wi-Fi)の省電力機能の一つで、アクセスポイント(AP)と各端末が個別に起動・停止の制御を行うもの。IoT向けのWi-Fi HaLow(IEEE 802.11ah)で導入され、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)規格にも盛り込まれた。Wi-Fiにはこれまでも省電力機能(DTIM:Delivery Traffic Indication Message)が存在したが、APが傘下の端末を一斉にスリープ解除(ウェイクアップ)させる方式だったため、自身は通信需要が無いのに起こされる端末が多く、省電力効果は今ひとつだった。
TWTではウェイクアップ信号を端末ごとに個別に送信する方式に改めたため、各端末は同じAPの他の端末の起動に影響されることなくスリープ状態を継続できる。APも端末も対応している場合に使用でき、スマートフォンなどの携帯端末やセンサーなどのIoTデバイスの消費電力を抑えるのに役立つ。
(2022.4.21更新)