ウォードライビング 【war driving】

概要

ウォードライビング(war driving)とは、街中を自動車などで移動しながら、Wi-Fiアクセスポイント(無線LANアクセスポイント)を探し回ること。これ自体は不正あるいは違法ではないが、不正アクセスなどの下調べなどのためにわれることがある。

ノートパソコンスマートフォンなどを車に載せ、住宅地やオフィス街などを走り回って電波を検知可能なアクセスポイントを探す。発見したアクセスポイント情報を記録したり、地図上に図示したりする専用のソフトウェアも公開されている。

街頭や店舗、公共施設などで誰でも、あるいは事前に登録した会員などに開放しているアクセスポイントWi-Fiスポット/公衆Wi-Fi)のほか、外部への公開は意図していない(接続を制限している)企業や家庭などの中で運用されている機器の電波を検知することもある。

ウォードライビングでアクセスポイントの所在を調べるのは自由だが、機器の脆弱性を悪用したり認証用のパスフレーズを割り出すなどして勝手に接続して通信うことは不正アクセスとなる。ウォードライビングで発見したWi-Fiルータ脆弱性を利用してルートキットを仕掛ける攻撃を「ウォーキッティング」(warkitting)という。

“wardriving” という名称は、それ以前に存在した攻撃手法の “wardialing” (ウォーダイアリング)をもじって名付けられた。これは遠隔データ通信が電話回線によるダイアルアップ接続われていた時代に、アナログモデムが応答する番号を探して番号リストを片っ端から自動ダイヤルする行為を指す。

(2021.5.14更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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