アクセスポイントモード 【access point mode】 APモード

概要

アクセスポイントモード(access point mode)とは、Wi-Fiルータ(無線LANルータ)の動作モードの一つで、ルータ機能を停止してWi-Fiアクセスポイントとしてのみ振る舞う機能。Wi-Fi対応ブロードバンドルータなどに用意されている。

端末の物理的な接続の確立とLAN構内ネットワーク)内のデータ転送のみを行うモードで、IPInternet Protocol)によるインターネットなどへの接続・中継は行わない。

一方、内蔵のルータ機能を利用し、PPPoEなどによるインターネットサービスプロバイダ(ISP)への接続やグローバルIPアドレスの取得、DHCPによる端末へのローカルIPアドレスの発行などが可能な動作モードは「ルータモード」(RTモード)という。

アクセスポイントモードはLAN内での通信しか行わない場合や、LAN上に外部接続用の有線ルータなどが別に存在し、当該Wi-Fiルータの持つルータ機能を使用する必要がない場合などに用いられる。動作モードの切り替えは筐体にあるツマミやスイッチで行う機種が多く、ルータモードを示す「RT」、アクセスポイントモードを示す「AP」などの符号が記載されている。

(2019.8.21更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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