読み方 : ウェップ
WEP【Wired Equivalent Privacy】WEP-40
別名 :WEP-64/WEP-104

無線通信は有線に比べ信号の傍受自体は極めて容易であるため、データを送信時に暗号化し、正規の受信者しか復号できないようにすることで電波を傍受しても内容が盗み見られないようにする必要がある。
WEPは最初の無線LAN標準であるIEEE 802.11の一部として規定されており、ストリーム暗号の一つであるRC4アルゴリズムを用いてデータを保護する。暗号鍵の長さは40ビット(運用上24ビットのランダムなデータを加えて64ビットとして用いる)または104ビット(ランダムな24ビットを加えて128ビット)が利用できる。
WEPを利用するにはアクセスポイントと端末に共通の暗号鍵(WEPキー)を設定する必要がある。40ビットWEPの場合は10桁の16進数(0~9,A~F)か5桁の半角英数字を、104ビットWEPの場合は26桁の16進数か13桁の英数字を入力する。
Wi-Fi標準の暗号化システムとして採用され、初期のアクセスポイントや端末で広く利用されたが、2000年代に入ると様々な脆弱性が発見・報告されており、現在では使用を中止すべきとされている。安全性を高めた後継規格としてWPA、WPA2、WPA3などが策定されている。
(2022.7.27更新)
「WEP」の関連用語
他の用語辞典による「WEP」の解説 (外部サイト)
- ウィキペディア「Wired Equivalent Privacy」
- 総務省 国民のためのサイバーセキュリティサイト 用語集「WEP」
- SOMPO CYBER SECURITY サイバーセキュリティ用語集「WEP」
- JIPDEC 情報ライブラリー 用語集「WEP」
- NTT東日本 BizDrive 用語解説「WEP」
- ESETマルウェア情報局 キーワード事典「WEP」
- ネットワークエンジニアとして「WEP」
- くみこみックス「WEP」
- VTVジャパン テレビ会議用語集「WEP」
- TechTerms.com (英語)「WEP」
資格試験などの「WEP」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【平30春 問100】 仮想的に二つのESSIDをもつ無線LANアクセスポイントを使用して、PC、タブレット、ゲーム機などの機器をインターネットに接続している。