WPA3 【Wi-Fi Protected Access 3】

概要

WPA3(Wi-Fi Protected Access 3)とは、無線LAN(Wi-Fi)上で通信暗号化して保護するための技術規格の一つで、WPA2の後継。また、通信機器などが同規格に準拠していることを認定する認証制度。業界団体のWi-Fi Allianceが2018年6月に発表した。

基本的な仕様はWPA2に則っており、いくつかの機能が拡張・強化されている。WPA3対応機器は古いWPA2対応機器とはWPA2を用いて通信することができる。新たに策定された仕様はWPA3対応機器間でのみ利用できる。

WPA2およびWPAと同様に、個人・家庭・小規模事業所向けの「WPA3-Personal」(WPA3-SAE/パーソナルモード)と、IEEE 802.1X認証サーバにより利用者端末認証う大規模ネットワーク向けの「WPA3-Enterprise」(WPA3-EAP/エンタープライズモード)の二つを選択できる。

パーソナルモードではWPA2までの事前共有鍵PSKPre-Shared Key)方式を改め、利用者入力したパスワードから一定の手順で算出した乱数を用い、楕円曲線暗号によって認証う「SAE」(Simultaneous Authentication of Equals)方式が採用された。エンタープライズモードでは新たな暗号スイートであるCSNA(Commercial National Security Algorithm)を採用し、192ビット安全性を実現している。

(2020.7.19更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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