暗号化キー
Wi-Fiの利用者を認証し、通信を暗号化するWPA/WPA2/WPA3の各規格では、個人や家庭、小規模事業所など小さなネットワークで使用するパーソナルモードという動作モードが用意されている。
このモードでは「PSK」(Pre-Shared Key:事前共有鍵)と呼ばれる秘密の符号を利用者や管理者が設定し、アクセスポイントは接続を申し出た端末が正しくPSKを答えられれば接続を受け付け(認証)、PSKを元に暗号鍵を生成して以降の通信を暗号化する。
アクセスポイントやWi-Fi端末の設定では、アクセスポイントの識別に用いるSSIDとセットで設定する。「暗号化キー」という名称だが、実際の暗号化処理に用いる暗号鍵は暗号化キーと他のデータを組み合わせて一定の手順で算出したものを一定時間ごとに次々切り替えて使用するため、厳密にはこれ自体が暗号化に用いる鍵というわけではない。
(2022.1.13更新)