SSIDブロードキャスト 【SSID broadcast】
概要
SSIDブロードキャスト(SSID broadcast)とは、無線LAN(Wi-Fi)アクセスポイント(AP)やWi-Fiルータの動作モードの一つで、自身のSSIDを周囲に広く知らせるモード。端末側で周囲のSSID一覧に表示して選択できるようにする。SSID(Service Set Identifier)はWi-Fiにおける無線ネットワークの識別子で、通常はAP一台ごとに設定される。端末とAPのSSIDを指定することにより、そのAPが主催する無線ネットワークに参加することができる。
SSIDブロードキャストはAPが周囲の端末に向けて自身のSSIDを広報するモードで、一定時間ごとに自身のSSIDを含む信号を発信する。端末はこれを受信することで周囲にあるAPのSSIDを把握することができ、利用者にSSIDの一覧を表示して接続先を選択できるようにする。
SSIDは必ずしも広報しなければ接続を受け付けられないわけではなく、APからは発信しない動作モードを選択することもできる。これを「SSIDステルス」と呼び、端末の接続先の一覧には表示されなくなる。端末側でSSIDを直接入力すれば(あるいは接続履歴から呼び出せば)ステルス状態のAPもに接続することができる。
APの設定などで「SSIDブロードキャストを有効にする」等の項目があれば、これをオンにすることでブロードキャストが有効に、オフにすれば無効(ステルス状態)になる。逆に「SSIDステルスを有効にする」等の項目がある場合は、これをオンにすることでブロードキャストが無効に、オフにすれば有効になる。
(2022.11.24更新)