LAP 【Lightweight Access Point】 Lightweight AP
概要
LAP(Lightweight Access Point)とは、米シスコ(Cisco)社の無線LANアクセスポイント(AP)の製品種別の一つで、無線LANコントローラ(WLC:Wireless LAN Controller)からの制御を受けて動作するもの。単体での運用はできない。通常のAPと同じようにIEEE 802.11シリーズの無線LAN伝送規格で周囲の端末と通信することができ、有線で組織内の構内ネットワークとの中継を行うことができるが、設定やファームウェアは有線接続されたWLC側が管理しており、単独で動作させることはできない。
LAPとWLCとの間はLWAPP(Lightweight Access Point Protocol)やCAPWAP(Control and Provisioning of Wireless Access Points protocol)などの専用の制御プロトコルにより通信を行う。管理者はWLCを通じて周囲の複数のLAPを集中管理することができる。
LAP側では通信の暗号化・復号や伝送単位の分割・組み立てといったリンク層(L2)におけるリアルタイムの伝送処理を行うが、端末の接続(association)や切り離し(deassociation)、暗号鍵の管理、認証といった非リアルタイム処理はWLC側が受け持つ。同社ではこのようなL2の機能を両者で分担する設計を「スプリットMAC」と呼んでいる。
(2021.11.11更新)