アドホックモード 【ad hoc mode】 インディペンデントモード / independent mode / IBSS / independent Basic Service Set

概要

アドホックモード(ad hoc mode)とは、無線LAN(Wi-Fi)の動作モードの一つで、各端末が中継機器などを介さずに相互に直接電波を送受信して通信する方式。

解説 電波の届く範囲に通信を行う端末が存在すれば利用できる簡易な接続方式で、コンピュータからプリンタに印刷データを送ったり、携帯ゲーム機を繋いで一緒に遊ぶなど、2台の端末間で直にデータのやり取りを行う用途でよく用いられる。

仕様上は3台以上の端末が同じネットワークに接続することもできるが、一般的なソフトウェアでは多数の端末でネットワークを形成する機能はなく、もっぱら特定の相手と相対で通信するために利用されることが多い。

これに対し、無線LANアクセスポイント(AP:Access Point)と呼ばれる中継機器を介して通信を行う動作モードは「インフラストラクチャモード」(infrastructure mode)と呼ばれる。多数の端末が一つの無線ネットワークに参加したい場合や、インターネットなど外部のネットワークに繋ぎたい場合に用いられる。

(2023.11.8更新)

他の用語辞典による「アドホックモード」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「アドホックモード」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
平26春 問81】 無線LANに関する記述のうち、適切なものはどれか。