アドホックモード【ad hoc mode】インディペンデントモード
別名 :independent mode/IBSS/independent Basic Service Set
概要
アドホックモードとは、無線LAN(Wi-Fi)の動作モードの一つで、無線LANアクセスポイント(AP)などの中継機器を介さず、端末同士が直接電波を送受信して通信する方式。

アドホックモードでは電波の届く範囲にある端末が互いを認識し、その場で直接通信を開始する。専用のネットワーク機器を必要としないため、一時的に端末間を接続したい場面で利用される。
用途としては、パソコン同士でのファイル共有、パソコンからプリンタへの印刷データの直接送信、携帯型ゲーム機を持ち寄っての通信対戦などがある。仕様上は3台以上の端末で同一ネットワークを構成することも可能だが、一般的な機器やソフトウェアは多端末間のルーティングや接続管理に対応していないため、実際には2台間での限定的な利用が大半である。
これに対し、APを介して通信する動作モードは「インフラストラクチャモード」(infrastructure mode)と呼ばれる。多数の端末を同一ネットワークに参加させたり、インターネットなど外部のネットワークへ接続したりする場合に用いられ、家庭やオフィスなどの無線LAN環境の標準となっている。
アドホックモードは初期の無線LAN規格からある標準機能だが、近年では対応を縮小するオペレーティングシステム(OS)や機器が増えている。例えば、Windows 10以降では標準の操作画面からはネットワーク作成機能が削除され、コマンド操作が必要となった。端末間の直接通信においては、接続管理を効率化した「Wi-Fi Direct」が代替として普及している。
(2026.6.25更新)
関連用語
他の辞典等による「アドホックモード」の解説 (外部サイト)
- ウィキペディア「アドホック・モード」
- 総務省 国民のためのサイバーセキュリティサイト 用語集「アドホックモード」
- Insider's Computer Dictionary「アドホック・モード」
- Techopedia (英語)「Ad-Hoc Mode」
- PC Magazine (英語)「ad hoc mode」
資格試験などの「アドホックモード」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【平26春】 無線LANに関する記述のうち、適切なものはどれか。