隠れ端末問題 【hidden node problem】

概要

隠れ端末問題(hidden node problem)とは、無線通信などで、互いに相手の通信を検知できない関係にある複数の機器が、同じ機器に向けて同時に信号を送信してしまい、信号の衝突(コリジョン)が発生してしまう問題。

同じ機器Xに、互いに離れた場所にある機器AとBが通信する際、XとA、XとBは通信できるが、遮蔽物や距離の関係でAとBは直接相手の信号を検知できない状況がある。

互いに通信可能な機器同士はCSMA/CAなどにより衝突を回避することができるが、互いに相手の信号が届かない関係にあると衝突検知・回避機構が有効に機能せず、両者から共通してアクセスされる機器で頻繁に衝突が生じ性能が劣化する。

さらし端末問題

無線通信などで、自分とは別の相手と通信している近隣の機器の信号との干渉を回避するため、過剰に送信の抑制がわれてしまう状態を「さらし端末問題」という。

互いに離れて通信できない距離にある機器XとYのそれぞれと機器A、Bが通信している(XとA、YとBが通信している)際に、AとBの距離が近いと、お互い別の相手と通信しているにも関わらず、混信回避のための発信の抑制が頻繁にわれ、通信速度や品質が低下してしまう。

(2020.5.11更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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