シーケンス 【sequence】 シークエンス / seq
概要
シーケンス(sequence)とは、連続(しているもの)、一続き(のもの)、順序、順番、並び、配列(する)、逐次、並べる、順序付ける、などの意味を持つ英単語。ITの分野では、順番に並んだ一続きのデータや手順のことや、並んだ順番にデータや手順を取り扱う処理方式、分割されたデータの本来の並び順などを意味することが多い。
派生語として、逐次的な、連続的な、といった様子を表す「シーケンシャル」(sequential)や、順序のあるデータや手順を取り扱う機器やソフトウェアを意味する「シーケンサー」(sequencer)、順番通り並べる操作を指す「シーケンシング」(sequencing)も用いられる。
例えば、機械の自動制御の方式のうち、行わせる動作をあらかじめ順序立てて並べておき、これを一つずつ順番に実行する方式を「シーケンス制御」(sequential control)という。動作中に状況を計測して制御に反映させるフィードバック制御などと対比される。
データベース管理システム(DBMS)では、テーブル中のレコードに一意の識別子を与えるために通し番号を割り当てる仕組みをシーケンスという。レコードを挿入する際にシステム側で自動的に既存のレコードと異なるシーケンス番号(シーケンス値)を設定してくれる。
他の分野では、生物学における生体高分子のモノマー配列やDNAの塩基配列、映画など映像作品における意味的に繋がりのある一連のシーンの並び、音楽における反復進行や機械に自動演奏させる際の音符の並び、数学における要素の列などを意味することがある。
(2024.2.24更新)