DSP 【Demand-Side Platform】 デマンドサイドプラットフォーム

概要

DSP(Demand-Side Platform)とは、インターネット広告の配信仲介システムの一種で、広告主の希望する条件に基いて、複数の広告媒体(メディア)やアドネットワークなどに一括して広告を出稿できるもの。また、そのようなシステムを広告主や広告代理店に提供するサービス。

広告主側に提供されるシステムで、広告主(広告枠の買い手)にとっての広告効果の最適化を目的とする。DSPに広告の掲載を依頼すると様々なメディアやアドネットワーク、SSP(売り手側のプラットフォーム)が行っている広告枠のリアルタイム入札(RTB)に参加し、落札した掲載枠に広告クリエイティブを配信・掲載する。

配信数や落札単価、クリックなど掲載後の効果はすべて記録され、キャンペーン毎やクリエイティブ毎、掲載メディア毎、掲載枠毎などの単位で集計・分析することができる。分析結果に基いて、最適な配信ができるよう配信先や単価などを自動的に調節する機能もある。

システムによってはDMP(Data Management Platform)など他のプラットフォームと接続・連携し、広告主の自社サイトで記録したデータや他社から購入したデータなどを利用した配信対象の絞り込み(ターゲティング)を行うことができる。自社サイトの訪問者に再度の訪問を促すといった施策が可能となる。

(2023.2.22更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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