eマーケットプレイス 【e-marketplace】 電子市場

概要

eマーケットプレイス(e-marketplace)とは、インターネットを介して売り手と買い手を結びつける取引所や市場のこと。多くはWebサイトの形で開設され、登録した売り手の販売する商品を、買い手がオンラインで発注して購入する。

運営元はECサイトとしての基本的な仕組み(商品の登録や表示、決済、物流など)を整え、売り手の企業などの参加を募る。サイト上には様々な売り手が販売する商品が陳列され、訪れた買い手は商品や売り手を選択して購入する。売り手を横断してサイト全体から商品を検索・一覧する仕組みや、決済や配送を運営元が仲介することで売り手の信用を補完する仕組みなど、単純に複数の電子商店を寄せ集めただけではない利便性を備えていることが多い。

2000年前後のインターネット普及期には主に企業間の電子商取引(B to B EC)の担い手としてeマーケットプレイスに期待する声が大きく、実際、中国のAlibaba(アリババ)など成功例もいくつか見られたが、企業間の取引ではオープンなスポット取引は限定的で、信用調査や取引条件の交渉などの手順が複雑であることなどから、当初予想されたほどには広まっていない。

一方、消費者向けの電子商店が集まったいわゆる電子モールオンラインモール)や、個人間(C to C)で商品を売買するオンラインオークションやフリマアプリなどは順調に発展・普及しており、eマーケットプレイスという用語で連想されるものとしては現在はこちらが中心となっている。

(2018.3.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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