オンライントレード 【online trade】

概要

オンライントレード(online trade)とは、上場企業の株式などの証券や投資信託などの金融商品、外国通貨などをインターネットなどの通信システムを通じて売買すること。また、金融機関が提供する、そのような証券などの売買が可能なネットサービス。

単にオンライントレードといった場合は、証券会社が主に個人の投資家に向けて提供する、インターネットを利用した上場株式や投資信託、外国株式などの売買サービスを指すことが多い。運営主体やサービスによっては、国債や社債、株価指数先物、オプション、外国為替、商品先物などを対象とするものもある。

会員登録と身元確認手続きをなって指定口座に入金し、Webブラウザで専用のサイトに接続して売買の指示をう方式が一般的だが、操作性や即時性に優れた専用のデスクトップアプリケーションやモバイルアプリを提供している企業もある。

店舗窓口や電話を利用する従来の方式に比べ、市況をリアルタイムに把握しながら迅速に売買を執行でき、人手を介さない分だけ売買手数料が割安に設定されていることが多い。資産状況の照会や売買指示などは24時間365日どこからでもできる利点もある。

ネット専業証券会社

近年では、対面や電話での取次をわず(あるいは廃止・撤退して)、オンライントレードシステムのみを専門に運営・提供する「ネット専業証券」(ネット証券)と呼ばれる業態の証券会社が台頭している。伝統的な大手証券会社がグループ企業としてネット専業の業態を設ける例もある。

これらは私設の電子市場を運営したり、売買頻度の高い、あるいは大口の資金を持つ得意客(ヘビーユーザー)向けに定額制の手数料や専用のトレーディングルームを提供したりといった新しいサービスを打ち出し、激しい顧客獲得競争を繰り広げている。

他のオンライン金融サービス

インターネットを通じて金融関連サービスを提供する業態は他にもあり、銀行サービスを利用することは「オンラインバンキング」あるいは「インターネットバンキング」(ネットバンキング)などと呼ばれ、保険の加入・更新ができるサービスは「ネット保険」(ネット生保/ネット損保)などと呼ばれる。

(2023.12.13更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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