読み方 : こうどうターゲティングこうこく

行動ターゲティング広告【behavior targeting ads】インタレストマッチ広告/ビヘイビアターゲティング広告

行動ターゲティング広告とは?

Web広告の配信手法の一つで、利用者のページ閲覧履歴や検索履歴などの行動データをもとに興味・関心を推定し、個人ごとに異なる広告を配信するもの。
行動ターゲティング広告のイメージ画像

従来のネット広告は、掲載するページの内容や媒体の読者層に合わせて広告を選ぶ方式が一般的であった。自動車情報サイトに自動車保険の広告を出すのがその例である。行動ターゲティング広告はこれとは異なり、「どこに出すか」ではなく「誰に出すか」を重視する。過去にどのサイトを訪れ、どんなキーワードで検索し、どの広告をクリックしたかといった履歴を蓄積することで、個々の利用者の潜在的な関心を推定する。

Webサイトを閲覧するとWebブラウザの「Cookie」(クッキー)機能によって識別情報が保存され、広告配信事業者はこれを使って複数のサイトをまたいだ行動を追跡できる。例えば、旅行サイトでホテルを調べた後、無関係なニュースサイトを見ているときに宿泊プランの広告が表示されるのはこの仕組みによる。過去に訪問したサイトの商品を繰り返し表示する「リターゲティング」も、同じ原理を応用した手法である。

広告主にとっては自社の商品・サービスに関心を持ちやすい層へ集中して訴求できるため、広告費あたりの効果を高めやすい。掲載ページの内容と趣旨が一致しない広告も掲載されるため、サイト運営者側も広告が表示される機会を増やせる。こうした効率性から、行動ターゲティング広告はネット広告市場で広く普及した。

一方、利用者が意識しないまま行動を記録・分析されることへのプライバシー上の懸念も根強い。欧州のGDPRをはじめとする個人情報保護規制が各国で整備されており、多くのサービスでオプトアウト機能の提供や匿名化処理が求められるようになった。ブラウザ側でもサイト外のサーバからCookieを読み込む「サードパーティCookie」を制限する動きが進み、広告業界ではCookieに依存しない代替手法を模索している。

他の辞典等による「行動ターゲティング広告」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「行動ターゲティング広告」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
令4修7 問73】 インターネットを活用した広告手法のうち,行動ターゲティングの説明はどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。