読み方 : エーシーエムエス

ACMS【Advanced Communication Management System】

概要

ACMSとは株式会社データ・アプリケーション(DAL)が開発・販売する、企業間電子取引(EDI)向けソフトウェア製品のシリーズ。企業内の情報システムと取引先のシステムの間で、受発注や出荷、請求などに関する取引データを電子的にやりとりする機能を提供する。国内EDI市場で高いシェアを持つ製品の一つである。
ACMSのイメージ画像

企業内の情報システムと取引先のシステムの間ではデータ形式が異なる場合があり、システム間のデータ交換のメッセージ形式や通信手順も業種ごとに様々な規格がある。ACMSはこうした違いを吸収する。

データベースERPなど自社の業務システムからデータを取得し、必要に応じて形式を変換した上で相手方へ送信し、受信したデータは適切な形式に変換して社内システムへ保存する。この処理を自動化することで、異なるシステム間の連携や大量データの交換を効率的に行うことができる。

製品ラインナップの中核は、データ連携基盤としての機能を備えた基幹モデル「ACMS Apex」と、企業間の通信機能に特化した「ACMS B2B」である。これらにWeb-EDI機能を追加する「ACMS WebFarmer」、ファイル変換ツール「ACMS Web/deTrade II」などのオプション製品もある。対応する通信手順には、全銀手順やJCA手順などの従来型EDI手順に加え、流通BMSやJX手順、ebXML MS、AS2などの比較的新しい標準もある。送受信状況の監視やエラー検知、再送制御などの運用機能も備える。

ACMSは1990年代から開発・販売が続けられている国内EDIパッケージの草分け的な存在で、製造業や流通業、金融業など様々な分野の企業間取引を支えてきた。インターネットの普及に伴い専用回線によるEDIからIPネットワークを利用した「インターネットEDI」への移行が進む中、2024年の固定電話網(PSTN)のIP網移行に伴って従来型EDIからの移行先としても選ばれている。2025年11月には、ACMS Apexの機能をSaaSとして提供するクラウド型サービス「ACMS Cloud」の提供も開始された。

(2026.6.20更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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