プライバシーマーク 【privacy mark】 Pマーク

概要

プライバシーマーク(privacy mark)とは、個人情報の適切な取り扱いについて一定の基準を満たしている団体を認定する制度。また、同認定を取得していることを示すマーク。一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)プライバシーマーク運用センターが制度を運営している。

認定を受けるには日本工業規格JIS)に定められたJIS Q 15001(個人情報保護マネジメントシステム要求事項)に適合した組織や事業の運営体制が整っていることを証明することが求められる。申請はJIPDECに直接、あるいは国内に約20団体ある指定審査機関に対して行い、書類や立ち会いによる審査を経て認定される。

対象は国内に拠点を持つ事業者で、原則として法人を単位に認定されるが、医療法人と学校法人については法人全体ではなく病院や学校などの組織が認定される。有効期間は2年で、申請により2年単位で更新することができる。

認定を受けると「たいせつにしますプライバシー」のキャッチコピーと「i」「P」の文字をかたどった専用のロゴマーク(プライバシーマーク本体)を使用することができ、店頭や広告、名刺、Webサイト、パンフレットなどに掲載することができる。JIPDECではWebサイトなどを通じて付与事業者や認定取り消し・一時停止事業者を公表しており、消費者などが認定状況を確認できるようになっている。

プライバシーマーク制度は1998年に創設され、個人情報を取得・利用する消費者向け事業を行う企業や、学校・病院など機微情報を取り扱う機関で取得が広まっているほか、政府機関や地方公共団体の中には情報処理関連の委託事業などで入札の参加資格にマークの取得を義務付けている場合もある。

(2018.6.26更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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