クリック&モルタル 【click and mortar】 クリックアンドモルタル
概要
クリック&モルタル(click and mortar)とは、インターネットと現実の店舗や流通機構を組み合わせるネットビジネスの手法。伝統的な小売企業が、インターネットを活用して台頭する新興オンライン専門企業に対抗するため、インターネット(クリック)の良さと現実の店舗網など(モルタル)の良さを組み合わせて構築したビジネス手法の総称である。クリック&モルタルを行う企業は「マルチチャネル企業」と呼ばれることもある。具体的には、インターネット上で受注して商品受け渡しと支払いを現実店舗で行う方式や、インターネットでの在庫検索サービスなどが挙げられる。現実に店舗を構えていた企業がインターネットにも参入するという形で行われる例が多く、今後のネットビジネスの主流として、米国を中心に期待が集まっている。
日本ではコンビニエンスストアがネットビジネスの有力な担い手になるとの見方が強く、すでに多くの大手コンビニチェーンが様々な企業と提携し、サービスの提供を始めている。
ちなみに、アメリカでは伝統的な企業を「ブリック&モルタル」(れんがとしっくい)と呼ぶので、これに引っ掛けてのネーミングと思われる。
(2001.1.31更新)