オプトアウト 【opt-out】

概要

オプトアウト(opt-out)とは、離脱する、脱退する、抜け出る、手を引く、断る、などの意味を持つ英語表現。IT分野では、企業などが個人にう様々な活動や措置、行為などに対し、対象者がこれを拒否したり、(登録などの)解除・脱退、(情報などの)抹消などを申し出ることをオプトアウトという。

事業者が消費者に対して事前に許諾を得ることなく一方的にう電話勧誘やダイレクトメールの配達、電子メール広告の送信などを拒否することや、そのために用意された制度や手続きなどを意味することが多い。

国によっては、無差別に送信される広告メールに一定の法規制を課したり、事業者が勧誘電話を掛けてはいけない電話番号のリストを政府機関などが構築・運営し、消費者からの申し出により登録するといった制度を運用しているところもある。

また、顧客や登録利用者など、既に企業と関わりのある個人が、会員登録の解除、会誌やメールマガジンなどの購読停止などをうことをオプトアウトということもある。ネット広告事業者がネット利用者Web閲覧履歴サイトを横断して捕捉するのを拒否したり、企業が取得した個人情報の利用や第三者への提供を拒否することをオプトアウトということもある。

対義語は「オプトイン」(opt-in)で、個人が企業などに対して特定の活動をうことを明示的に許諾することや、そのための手続きなどを意味する。企業などの活動について「オプトアウト方式」という場合は、「対象者が明示的に拒否しない限りわれる(あるいは、ってよい)」ことを、「オプトイン方式」という場合は「対象者が明示的に許諾しない限りわれない(あるいは、ってはならない)」ことをそれぞれ指す。

(2024.1.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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