スプリットトンネル 【split tunneling】 スプリットトンネリング
概要
スプリットトンネル(split tunneling)とは、VPNソフトの機能の一つで、VPNと端末が直に繋がれているネットワークの両方を同時に使用できるもの。指定の条件に基づいて、特定の通信だけVPNを経由させる。VPN(Virtual Private Network)は通信事業者の広域回線網やインターネットなどを経由して複数の端末やネットワークの間で保護された仮想的な専用ネットワークを構築する技術で、遠隔地の機器に構内ネットワーク(LAN)と同じようにアクセスすることができる。
スプリットトンネルは端末のVPN制御ソフトの持つ機能の一つで、VPN接続時にすべての通信をVPN経由とはせずに、一部の通信をインターネットなど直接接続されたネットワークを通じて行うようにする。社内サーバへのアクセスのみをVPN経由とし、一般的なWeb閲覧などは直接接続で行うといった使い分けができる。
指定の条件に一致する通信のみをVPN経由とする方式と、指定の条件に一致する通信以外をすべてVPN経由とする方式がある。後者の指定方式を「逆スプリットトンネル」と呼ぶ場合もある。条件の指定には、接続先のドメイン名やIPアドレスの範囲、URLを指定する方式、アプリごとにVPN経由か否かを選択する方式などがある。
(2024.7.30更新)