LER 【Label Edge Router】 エッジLSR / ラベルエッジルータ

概要

LER(Label Edge Router)とは、MPLSネットワークと外部ネットワークの境界にあるルータMPLSでの転送処理に必要な制御データの付与や削除をう。通信事業者IP-VPNサービスなどでは「PEルータ」とも呼ばれる。

MPLSは特定のネットワーク内で「ラベル」(label)と呼ばれる短い符号(4バイト)をパケットの制御情報として付与することで、経路上のルータが通常のルーティング処理をスキップして高速に転送することができる技術である。

MPLSネットワークと外部ネットワークの境界にあるルータがLERで、外部から内部へ送り出すパケットに目的地に応じたラベルを付与したり、内部から外部へ送り出すパケットからラベルを取り除いたりする。

一方、MPLSネットワーク内部でパケットを転送するルータは「LSR」(Label Switching Router)と呼ばれる。出入り口のルータから配布されたラベル情報を参照して、出口ルータに最も近い隣接ルータパケットを転送する。ラベル情報に基づいて入口のLERから出口のLERまでLSRを連ねた片方向の伝送経路を「LSP」(Label Switched Path)という。

(2023.11.6更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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