ネイティブVLAN 【native VLAN】

概要

ネイティブVLAN(native VLAN)とは、IEEE 802.1Q方式のVLANで、トランクリンク上で唯一タグを付けずに送受信されるVLANのこと。デフォルトではVLAN IDが1のネットワーク(VLAN1)がネイティブVLANとなっている。

IEEE 802.1Qでは、LAN上で伝送されるデータ単位(イーサネットフレーム)の制御情報が記載されたヘッダ部に、VLAN制御用の「VLANタグ」と呼ばれる32ビットの短いデータを挿入する。タグにはフレームがどのVLANに所属するかを表すVLAN IDなどが記載されている。

ネイティブVLANはこのタグが付加されていない本来の形式のフレームを特定のVLANに所属しているとみなして処理する仕組みである。VLANを設定できないコンピュータなどを接続したり、経路上にVLANを理解しない中継機器がある場合でも通信ができるようになる。各ネットワークスイッチへ制御情報を流す管理用ネットワークとして利用されることが多い。

(2020.5.1更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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