マルチプルVLAN 【multiple VLAN】

概要

マルチプルVLAN(multiple VLAN)とは、ネットワークスイッチなどのVLAN機能の一つで、ポートベースVLANを設定したネットワークで、一つのポートが複数のVLANに参加できるようにする仕組み。

ポートベースVLANではスイッチ内のポートをグループに分け、それぞれ同じグループのポート同士でしか通信できないようにする。通常は各ポートが一つのグループに所属するため、インターネットに接続されたルータなどがある場合、いずれか一つのVLANからしか接続できない。

マルチプルVLANではポートを複数のマルチプルVLANへ参加させることができるため、インターネットとの接続口や共用サーバなどを複数のVLANに参加させることで、必要なすべてのグループがそのポート通信できるようになる。グループ間の通信ができない状態は維持される。複数のVLANに同時に参加しているポートを「オーバーラップポート」あるいは「マルチプルポート」という。

(2021.12.17更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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