トランクポート 【trunk port】
概要
トランクポート(trunk port)とは、VLAN(仮想LAN)が設定されたLANスイッチなどで、複数のVLANに所属し、それぞれのデータを混在させて伝送するポートのこと。主にスイッチ間接続で用いられる。VLANは一つの物理的なLANの内部に互いに隔てられた仮想的なLANを構築する技術で、スイッチの設定でトランクポートに指定されたポートは、VLAN IDで指定された複数のVLANの通信を同時に行うことができる。
一方、一つのVLANのみに所属するポートは「アクセスポート」(access port)と呼ばれる。アクセスポートを用いてスイッチを繋ぐとVLANの数だけケーブルとポートが必要になるため、一つのトランクポート間接続でまとめて転送する。
トランクリンク (trunk link)
スイッチなどのトランクポート間を繋ぐ回線や接続を「トランクリンク」(trunk link)という。トランクリンクを流れるフレームは複数の異なるVLANのものが混在するため、どのフレームがどのVLANのものであるかを識別するために「トランキングプロトコル」(trunking protocol)が用いられる。国際標準のIEEE802.1Qや米シスコシステムズ(Cisco Systems)社独自のISL(Inter-Switch Link)がよく用いられる。
(2020.2.12更新)