ストームコントロール 【storm control】 ストーム制御

概要

ストームコントロール(storm control)とは、ネットワークスイッチなどが持つ帯域制御機能の一つで、基準を超えて大量のデータが殺到するポートを一時的に遮断する機能。攻撃や障害の影響を局所化することができる。

何らかの理由により大量のデータ伝送がわれ、用意された帯域を使い切ってしまい他の通信ができなくなる現象を「ストーム」(storm:嵐)という。装置の故障、ネットワークの構成や設定の誤り(ループ経路など)、端末ソフトウェアの欠陥などにより偶発的に起きる場合と、外部からのDoS攻撃など作為による場合がある。

ストームコントロールは各ポート通信を監視し、特定の種類(ユニキャストマルチキャストブロードキャスト)の通信が設定された上限の通信量(占有帯域幅や通信速度フレーム数など)を超えた場合に、一時的に遮断しデータを破棄する。

その後もポートに着信するデータの状況を監視し続け、設定された下限を下回った場合は通信を再開する。ストームそのものを止めることはできないが、ストームによる影響を発生源のあるポート回線に封じ込め、他のポートネットワーク全体が麻痺してしまうのを避けることができる。

(2021.10.26更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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