リーフスイッチ 【leaf switch】
概要
リーフスイッチ(leaf switch)とは、スパイン/リーフ型ネットワークを構成するネットワークスイッチの一つで、末端にあるサーバなどの機器から接続を受け付けるもの。スイッチ間の通信を中継する「スパインスイッチ」と組み合わせて用いる。スパイン/リーフ型はデータセンターなどに適した大規模な構内ネットワーク(LAN)の構成法で、サーバなど末端の機器が接続されるリーフスイッチ群と、リーフスイッチ間を接続するスパインスイッチ群の2階層で構成される。「リーフ」(leaf)は「葉」、「スパイン」(spine)は「脊椎」を意味する。
原則として、各リーフスイッチは上位層のスパインスイッチすべてと接続する。これにより各スパインスイッチもすべてのリーフスイッチと繋がれるが、3階層ネットワークなどとは異なり、リーフスイッチ同士、スパインスイッチ同士は接続しない。
仮想化やクラウドの普及により、同じデータセンター内でのサーバ同士の「横」方向の通信需要が高まっているが、スパイン/リーフ型では、あるサーバから他のどのサーバへ対してもリーフ-スパイン-リーフという3ホップで到達でき、低遅延で通信することができる。
機器の台数や通信需要が増えてスイッチング容量が逼迫した場合も、単純にスパインスイッチを追加して各リーフスイッチと繋ぐだけで拡張することができる。配線のループ構造がないためスパニングツリー(STP)を構成しなくて良いことも効率向上に資する。
(2023.9.13更新)