DHCPスヌーピング 【DHCP snooping】
概要
DHCPスヌーピング(DHCP snooping)とは、ネットワークスイッチ(スイッチングハブ)などのセキュリティ機能の一つで、端末間のDHCP通信を覗き見(snooping)してDHCPスプーフィング(なりすまし)などの攻撃を遮断する手法。スイッチ内の各ポートに「trusted」(信頼できる)または「untrusted」(信頼できない)を指定する。正規のDHCPサーバからの通信はtrustedポートからのみ可能で、untrustedポートの先で本物になりすまそうとする不正な偽のDHCPサーバからの通信を遮断する。
DHCPクライアントはuntrustedポートからサーバに接続するが、スイッチ側でDHCP通信のやり取りを覗き見し、端末の物理的なアドレス(MACアドレス)と発行されたIPアドレスなどの対応関係を記憶しておく。同じ端末から繰り返し大量のDHCP要求が送信されるなど、記録されたデータに矛盾する通信は不正なDHCPクライアントによる攻撃とみなして遮断する。
(2021.2.23更新)